2月の映画(ドラマ)感想

2月にみた映画とドラマの感想!ネタバレあります!

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『Coda あいのうた』(TOHO日比谷)

家族の中で唯一の健聴者であるルビーは幼い頃から家業を手伝う毎日。彼女は歌うことを夢見るが、その歌声は家族には聞こえなくて…という予告からボロ泣きしていた映画。私が特に好きなのは、合唱クラブの先生の「歌うとどんな気持ちになるのか?」という問いにルビーが答えるシーンと、父親が「俺のためだけに歌ってほしい」とルビーに頼み、喉元に手を当てて歌声を感じるシーン。言葉では表せられないほどに素晴らしかった…実際にハンディを持つ役者さんたちが起用されていること、そのお芝居が多くのひとに評価されていることもとても嬉しい。そしていつまでもあどけなさの残るフェルディアくん、歌が上手くて声が素敵で本当に好き…(『Sing Street』、改めて見ても最高の人生映画)

 

ゴーストバスターズ/アフターライフ』(TOHO西宮)

おじいちゃんは誰もが知るあのゴーストバスターズだった…NWHに続き人生のご褒美みたいな映画が2ヶ月連続でみれるありがたみ。終盤は嬉し涙が止まらなかった。『gifted』も素晴らしいお芝居だったけど、マッケンナ・グレイスのフィービーが本当にクールでキュートで最高。10代だったらフィービーちゃんに憧れが止まらなくて、なぜ自分はゴーストバスターズの家系に生まれなかったのか真剣に考えていたと思う。あの頃の私がいつまでもふくろう便を待っていたように。初恋泥棒みたいなフィンくん、アイス買うだけで面白いポール・ラッド、何歳になっても最高にイケてるビル・マーレイ、本当に夢みたいな映画だった…

 

『ちょっと思い出しただけ』(テアトル新宿)

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ある1日を通して男女2人の、普通で、特別な数年間を描く構成。座・高円寺を知っている人なら分かるんじゃないかなと思いますが、この場所で2人が出会うという設定、もう説得力がありすぎる。伊藤沙莉池松壮亮の2人だからこそ、好きな映画のワンシーンごっこも全くクサくみえず、むしろ羨ましく感じる。クリープハイプのファン10年選手なので、スクリーンで彼らをみるのは授業参観みたいな気恥ずかしさがありました。ニューヨーク屋敷で度々笑いが起こる雰囲気も良かった。河合優実の後輩力が存分に発揮されています。あとねこちゃんがとてもとても可愛い!!

 

『呪術廻戦 0』(TOHO日本橋)

4回目…

 

『ウエスト・サイド・ストーリー』(TOHO日本橋)

主演俳優のことで色々言われるのはもう仕方ないですが、歌も群舞も独特のカメラワークも迫力があり私は楽しかったです。舞台ではできない場面切替はやっぱりミュージカル映画の醍醐味だなと。マリアが昨夜と同じ格好で寝てしまったことをごまかすために、シーツにくるまってみたり髪の毛ぐしゃぐしゃにしたりするシーンが可愛くて好きでした。マイク・ファイストのリフが激めろなのでとにかく見てください。

 

『ドント・ルック・アップ』(Netflix)

地球滅亡レベルの彗星が直撃してしまうと訴えるも誰も真剣に聞いてくれないし、政治家や資本家は私欲を満たすためにしか動いてくれず、全く上手くいかない…ブラックユーモアが過ぎるお話。発見者がTVショーでキレた瞬間、付き合ってたことをネタにネット記事書く彼氏のヒメーシュ・パテルくんが最悪で爆笑しました。私はメンタル弱くてちょっとダメなディカプリオと、絶対に好きになってはいけないタイプのシャラメが大好きなのでそこも楽しかったです。

 

モータルコンバット(Netflix)

これがお顔が少女漫画で肉体がCGのリュウ・カンさんか……勉強になります……

 

『その年、私たちは』(Netflix

最高最高最高!一生分の感謝!(語彙)イケメン上司に超美人の芸能人とドロドロしそうな恋のライバルも登場するのに、ヨンスとウンがお互いのことを好きすぎて全然見向きもしなくて新しかったね…やきもき両片想いが好きなひとは絶対みてほしい。ジウンもNJ様も良い人だから全然邪魔とか意地悪しないし…2人とも幸せになって…

各話に映画のタイトルがついているのも素敵でした、大好きな『ソウルメイト/七月と安生』が入っていて嬉しい!!キムダミさまのリメイク、はやくみたいです…

 

『今、私たちの学校は…』(Netflix)

韓国のゾンビはやっぱり足が速くて最高やね!あと学校が舞台なのでちゃんと青春する。そんな文化祭みたいなノリでSOS作ることある…?あと息子の名前をお店の名前につけるのって韓国の定番なんですか?

ゾンビあるあるも盛り沢山。良いヤツからゾンビになるし、無事なもの同士で喧嘩するし、助けが来たと思ったら感染を疑われるし、やっと会えた家族も結局…みたいな。ナヨンのこともっと掘り下げてほしかったし、グィナムのチョンサンへの強すぎる執念はもうお腹いっぱいだよ!とも感じたけど、ずっと飽きずに楽しめました。お姉ちゃんとかナムラとか強い女が多くてラブ。スヒョク(水田航生に似てる)も確かにカッコいいけど、私は最後まで一途で男前なチョンサンが好きでした。パク・ジフとユン・チャニョンの2人で今度は平和な作品に出てほしい…

未来は最高? /『The View Upstairs -君が見た、あの日-』

 

コロナ禍になり、東京公演は上演できたけど地方は全公演中止(逆も然り)、という悲しいことが多くなりました。今回のTVUも念のため東京も大阪も確保していましたが、あくまでも念のため…と思っていたところで大阪公演中止。仕方がないことですが、この作品をみたいと思っていた方全員に届かなかったことはとても悔しい。

 

2/1 『The View Upstairs -君が見た、あの日-』 @日本青年館ホール

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ニューオーリンズに実在した同性愛者クラブで起こった事件を題材にした舞台。現代を生きるファッションデザイナーのウェス(平間壮一)は不動産業者から廃墟と化した建物をしぶしぶ購入。クスリでハイになってカーテンを引っ張ると、一転、そこは70年代のゲイバーだった。様々な事情を抱えた個性的なメンバーが集まるその場所でウェスはとある青年(小関裕太)と出会い、惹かれていく…というお話。

 

以下箇条書きの個人的な感想。

 

・ステージ中央にピアノがあり、クラブのみんなでぐるぐる回したり、ピアノの上で歌い踊る派手なオープニング(♪此処が きっとパラダイス)でぐーっと惹き込まれた!これを見にきた!という気持ち。キャストみーんな歌唱力で殴ってくるタイプすぎてこの時点で最高。この後もピアノを使った演出がたくさんあり、本当にキャストの1人のような存在だった。海外では小劇場で客席も巻き込む形で上演されてたらしく、とても楽し気で羨ましい…

 

・そーちゃんのウェスくん、落ち目(?)のファッションデザイナーがあーでもないこーでもないとインスタライブの導入を考えてるところが可笑しくて可愛い。表面的にはニコニコしながらも痛みや苦しみを抱える不安定な役が本当に上手いよね…

 

・こせき…肩幅がしっかりしているので、どんな衣装で出てくるんだろう…と思っていたらデコルテ!!!!釘付けになりました。パトリックの持つ純真さと危うさが一目で分かるような表情や視線の落とし方が本当に好きだなと思った。まさかバーカウンターに腰掛けて煙草吸うクィアな役の小関裕太をみる日が来るとは…

 

・しょご…かわ……美脚。普通に女の子が出てきたのかと思ったらしょごたんだった。ウェスくんが喋ってる後ろでウンウン言いながら胸に手を当ててうなずくフレディ、めちゃくちゃめちゃくちゃ可愛い。オーロラ様に変身してからの圧巻のステージも本当に最高!跪きたい。オーロラである自分を愛し、プライドを持って生きるフレディも、そんな息子を誇りに思い支える母のイネズも、愛おしくてたまらなかった。

 

・オーロラのドレスを作っているときの今!めちゃくちゃ!!楽しい!!!なウェスくんキラキラで本当に可愛い。でもちゃんと後でヘンリに謝ってほしい。ヘンリ役の関谷春子さんの力強い歌声もめーちゃ好きだったな!!!どこにも居場所がない人々が、唯一自分自身で居られる場所を守るためにとんでもなく苦労してるんだろうな…みんなに見せる厳しくもあたたかい姿勢も素敵だった。

 

岡幸二郎さん、いつもお世話になっております!!!歌が上手いなんてもんじゃないパワフルなスーパーウィリータイム。ヘンリたちはまーたあの話してるよ…って感じだけど、なんかもうすべて救ってくれた。やっぱり言葉や音楽が持つ力ってすごいなとつくづく感じた。ずっと見ていたいしお花差し出したい…

 

・私は1回しか観劇できなかったので、東山義久さん演じるデールの全てを読み取ることはできなかったけど、たくさんの方の感想を読んで、誰よりも孤独を感じやすく、誰よりも誰かのぬくもりを欲していた人だったんだなぁと。とても難解な役だったのではと。毎公演デールと会話していたというお話がとても素敵です。

https://www.instagram.com/p/CaQ6F_zFyLl/?utm_medium=copy_link

 

・家族にはゲイであることを隠しているクローゼットのバディは、失うものなんて何もない(ように見える)自由なウェスくんが少し憎いんだろうな。これまで築いてきたもの全てを捨てることはできないけど、パトリックやクラブのことも大事だし守りたいと思う気持ちも本当。決して70年代の過去のひとの話ではなく、今も同じ苦しみを抱えるひとがいることを知っているからこそ、バディがウェスくんに向ける鋭い目の意味を、一部分だけだとしても分かってしまう。

 

「未来は最高!」この言葉のことばかり考える。相手が誰であっても愛するひとと手が繋げる、結婚できる…残念ながら数十年経った今でも、日本では同性婚は認められていないし、誰もが自分自身でいることを隠さないでいられる世界ではない。胸を張って未来は最高!と、誰もが言える日は来るんだろうか。1973年6月24日にニューオーリンズで起こった悲劇が、今の日本で上演された意味をやっぱり考えなくてはならないと思う。パンフレットの柿沼瑛子さんのテキストがとても分かりやすいので、ぜひたくさんのひとに読んでほしい…

ASMART | ミュージカル「The View Upstairs」

 

・簡単な問題ではないけれど、クィアな役をクィアの役者さんが演じる作品も増えてきたいま、これから日本でも色んな役者さんが様々な役を演じるところがみていきたいなと思う。トランスジェンダーの役者がクィアな役もシスヘテロの役も、何の圧もプレッシャーもなく、均等にチャンスが与えられた中で演じられるようになってほしいなと思う。もちろんストレートの役者がクィアな役を演じることも。そーちゃんのウェスくん、キラキラしていて大好きでした。また会えたらいいな…

 

・初日公演でそーちゃんのお誕生日公演というおめでたい日に観劇できて幸せでした!最後の最後でそーちゃんがこせきの手を引き、2人が寄り添った時に、えも言われぬ感情に…やっぱりアミューズ、ずっとラブ。

 

彩音星凪さんとの出会い/『今夜、ロマンス劇場で』

 

LADY!君が笑うとき             スパンコールみたいな星が降るね      MAY BE わかってきたんだ          このトキメキが恋なんだね

この歌詞に未だに囚われ続けているからか、本当に脳内で流れる瞬間がある。ありがとう松井洋平神、はっきり言葉にしてくれて。

 

1/27 宝塚月組公演『今夜、ロマンス劇場で / FULL SWING! 』@宝塚大劇場

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存じ上げている方はいるものの、月組さん含め特別に好きな方が宝塚にいるわけではなく、映画のロマ劇が大好き、という理由を主にド新参者が何とかチケットを取り観劇してきました。昨年、チケットがあった花組さんの『はいからさんが通る』が中止になった苦い思い出から当日までずっと不安でしたが、観劇できて本当に良かったです。

以下、箇条書きの感想。

 

・月城かなとさん演じる健司、美幸が何をしても許しちゃうんだろうな…という惚れた弱みが見え見えで可愛い。ラストシーンの病室では大切に大切に同じ時間を過ごした美幸への愛情が伝わってきて涙が止まらなかった。

 

・御披露目公演って素敵ですね!なにもかも初心者なのでもちろん初めての経験なのですが、御披露目がこんな素敵な幸せなお話って最高だなって…

 

・映画ではそんなことなかったのに、ちなつさん俊藤さんの夢舎弟になった。(途中から彩音星凪さんしか見えなくなって自然と俊藤さんを見ていたというのもあるけど…)悩む健司の背中を押すシーンのお言葉、健司と一緒に「勉強になります!!!!!(大声)」になったもんね……ハンサムガイシリーズはやくサブスク解禁しないかな……

 

・はじめて見たのに、名前も知らないのに、本当に脳内でメビレが流れて、怖いぐらい彩音星凪さんしか見えなくなった。(なんてお呼びしたらいいか分からなくて未だにフルネームさん付けで呼んでいます)鏡に息ふきかけて磨いたり、片手がふさがってるから腕叩いて俊藤さんに拍手したり、小さくかめはめ波してたり、ずーっと追ってしまった。幕間でパンフ読んでやっとお名前を知って『FULL SWING!』でもずっと見つめてた。怖いぐらい全場面にいて全然情緒が追いつかなかったけど、本当にカッコよくて、華やかで、目が離せなくて、これが恋なのかな…てか黒タートルはずるくない!?

 

・暁千星さんの大蛇丸、あんなにお顔が良いのに出てくるだけで面白くて最高。気がつくと大蛇丸様の登場を待ってる自分がいました。健司の家の襖から出てくるシーンが目に焼き付いて離れません。今後も時々健司に助言しに出てきてくれたら良いのに…(ありえも〜ん!)月組さんにいるありちゃんを見ることができて良かったです…

 

・セブンカラーズちゃん可愛すぎるて!!こんなん箱推しになるやろ!!!!

 

・健司は歳をとるけど、美幸は若いまま変わらないという設定から、回想で3組それぞれの年齢の健司が美幸と日々を過ごすシーンもめちゃくちゃ良かった。彩音星凪さん演じる歳を重ねた健司、ちょっとあまりにもビジュアルが好きすぎてダメでした…本当にダメ。

 

・白黒映画の世界と、現実の色のある世界をどのように表現するのかが肝となる本作。映画では編集できるけど、舞台ではどうするんだろう…と思っていました。ラストシーン、スクリーンでみんなが白黒の世界にいる中、健司が美幸に差し出した薔薇が赤く染まる。美幸、健司、そして全体が色鮮やかな世界に変わり、色とりどりの素敵なお洋服を着た皆様が出てくる演出が本当に本当に素晴らしくて号泣した。

 

・このお話で好きなところは、主人公が映画の中の女性に恋し、出会い、あなたの映画を撮りたいと伝えるところ。忘れられたくないと願う映画の中のヒロインだった美幸にとって、この上ない愛の言葉じゃないだろうか。

・話が変わりますが、私の人生小説『スロウハイツの神様』で、10代の時に好きだったフィクションの世界は、実生活の経験や思い出が増えた大人になるといつの間にか抜けてしまう、自分の作品は一部の年齢層にしか受けないものだと、それでいいと、そう語る小説家がいた。しかし彼のいちばんのファンである女の子はそうではなくて、大人になるのを支えてくれたものは、大人になっても変わらずに支えてくれていると教えてくれた。

・彼女に激しく共感したことを覚えている。かつて好きだったものを今後の人生においてずっと同じ熱量で好きかは分からないけど、「あの子がいるから」「あの作品があるから」生きていける。その時好きだった記憶や思い出が今の私をつくっている。

・健司にとって美幸は、ずっと憧れの女性であり、自らの夢を支える存在。そんな彼女の映画をつくり、また彼女に支えられる存在ができるかもしれないのだと思うと、映画やフィクションは本当に大きな力を持つものだと実感せずにはいられないし、美幸にとってもたまらなく嬉しかったんじゃないかな。

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舞台、映画、エンタメの持つ力の大きさを改めて感じた幸せな時間でした。東京公演も無事に幕が上がり、走り抜けられますように。私も彩音星凪さんへのこの気持ちを確かめるためにもう1回みにいきたかったな…

 

1月の映画感想

1月にみた映画の感想!ネタバレあります!

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『呪術廻戦 0』(TOHO西宮、TOHO梅田)

12/24の初日にエキスポIMAXで見て、年が明けて西宮IMAX、梅田TCXで見ました。やっぱデカいスクリーンで見る乙骨憂太ブチ切れシーンは最高ですね。ANN聴いてから、実はアフレコ時、中村悠一が台詞言ってから孝宏が返したんだよ、という裏エピ知ってから見る悟と傑の最後はなんか…もう……

 

スパイダーマン:ノーウェイホーム』(エキスポ)

こんなん年始早々見せられて…もう2022年これ以上すごい映画ある!?(ない…)初日エキスポIMAXはエンドロール後に拍手おきてたし、会う人会う人ネタバレに配慮しすぎて、「見た!?」「見た!!」で会話してた。トビー・マグワイアが出てきた瞬間、アンドリュー・ガーフィールドの手がMJに届いた瞬間、3人のピーターが共闘している瞬間、毎度「あ…今夢みてるんだ…」と思ったし、今でもまだ少しだけ、夢なんじゃないかと思っている。今年どんな作品をみても、これ以上に熱狂する映画には出会えないだろうな…(ハイローは別枠)

 

『無聲 The Silent Forest』(テアトル梅田)

地獄が連鎖する鬱映画。ラストはハッピーエンドの雰囲気を出しつつ、もうどこにも救いがないことをはっきりと映し出す。性的暴行を受けてでもろう学校にいることを望むほど、外の世界や学校がどれだけ彼女にとって耐えがたい地獄なのか。声のない世界の彼ら彼女らの叫びに、痛々しいほどに焦点を当てた傑作。

 

『ユンヒへ』(シネマート心斎橋)

女性同士のかつての恋愛を、片方の娘の視点を交ぜて紐解くクィア映画。綺麗で、静かで、なにひとつとして特別なことのない素敵な時間。特に瀧内公美さんの秘めているものをさらに押し殺す演技が好きでした。あの頃の記憶があるから生きていける、そんな思い出を胸の奥底にしまっているひとにぜひ見てほしい。あとねこちゃんが本当に可愛い!

 

『レイジング・ファイア』(TOHOなんば)

最高最高最高!!!!!"あーこれこれ!これが見たかった…"が全部揃った香港ノワール映画。真っ直ぐすぎる堅物刑事VS闇堕ちしたかつての同僚という図、美味しくないわけがない。終盤、双方にチーム内の絆がみてとれるのも良い。ラスト15分のドニー・イェンニコラス・ツェーのタイマン、こんなんレイジング・ファイアでしか見れませんからね……

 

『さがす』(テアトル梅田)

今年のベストテン候補がはやくも!『ミスミソウ』の清水尋也がほんっっとに好きなので、ほんっっっとに楽しみにしておりました。善人のフリをして大事なネジが外れている最低の清水尋也、最悪…(最高……)伊東蒼さんは複雑な事情のある家の子ども役が本当に上手い、最後の佐藤二朗との卓球シーンは凄まじかった。とにかく先の読めない展開が、こちらの想像を超える地獄を見せてくれます。めちゃくちゃ面白かった。絶対にネタバレを踏まずに見てほしい映画。

 

『コンフィデンスマンJP 英雄編』(TOHO西宮)

大好きーーーーー!!!邦画シリーズでいちばん面白いと思っている。結末はまぁこうなるんだろうなと分かってた上で面白いから本当にすごい。カラサンインターポール瀬戸康史、1作で2度美味しい生田絵梨花さん、あまりにも"正解"の城田優、癖強ゲストもみんな最高!!!今回も何も知らされていないボクちゃん、一生そのままでいてくれ屋……

 

『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』(大阪SCC)

ウェス・アンダーソンの頭の中身ってどうなってるんだろう。めまぐるしく変わる場面、これでもかと画面に詰め込まれた人々、こだわりつくされたシンメトリー、本当に情報量の多い映画。学生運動家のティモシー・シャラメ、贔屓目で見ても良かったなぁ。レア・セドゥの眼差しと、シアーシャ・ローナンの青い瞳も素敵だった。出番は少ないけどデフォーも可笑しくて可愛い。そしてネスカフィエのたった1行の語りが忘れられない。雑誌の表紙がどれも素敵だから、ポストカードセットで売って…買うから……

 

13月をさがして/ジャニアイ

 

「地球の12ヶ月って悲しいことばかりだね」

本当にね…………猪狩蒼弥さんの長文台詞でもウイルスに触れていましたが、ほんまにコロナ、許さんからな…

 

1/15 JOHNNYS' Island THE NEW WORLD @帝国劇場

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ちゃんと舞台がはじまって、ちゃんと舞台が終わることが当たり前ではなくなった今、改めて劇場に行き観劇できるありがたみを感じます、が、すべての作品が等しく報われる世界にはやく戻ってほしい。

 

本人たちがいちばん悔しく、不完全燃焼だったと思うけど、68人みーんな輝いてたよ、楽しかったよ、お疲れ様でした!!以下、箇条書きの感想。

 

・ひなりー!!あの年で自分の魅せ方を分かっているひなりプロ、オープニングで出てきてもうスタオベした。心で。

 

・68人揃い踏みの中で担当見つけることできるかな!?と思ってたけど、全然大丈夫でした。作間龍斗さん、いつ見ても新鮮にデカい。ハーフアップがキュートなたちゅるも分かりやすくてたすかる!ここ2人が斜め位置で笑い合う瞬間があって早々に沸いた。

 

橋本涼さん「2月は節分」(めっちゃ良い声) 涼くん、みるたび歌もお芝居も上手くなっていてすごい…発声から違うもん。あと涼くんと太鼓のバチの相性(?)、ほんまに最高なので全人類に見てほしい。HiHiの新曲シャカブンブーン(INSTINCT)も爆上がった、太鼓ローラーという他界隈には本当に伝わらないワード。

 

・美 少年「♪世界は愛に溢れている〜」(Sing it) 良すぎ……………………………… 毎日みたい。階段を横一列で降りてくる6人の眩しさで世界が明るく照らされてた。ここが天国か……

 

タイタニック、すご…………なるほどなぁな見応えある選抜メンバー。見ているよりも本当に危険なんだろうな…いちばん緊張した。

 

・ドイツ軍服自害中村嶺亜こりゃステフォになるぞ…………(なった)

 

・みじゅ「6月はジューンブライド……黒タキシード……結婚した…………みじゅのフライング、まさかローラースケートのままとは思わずびっくりした。担当だったら泣いてた。

 

硫黄島の涼くん、ほん…………っとにレベチ。本気で映像に残ってほしいけど、あの気迫を生でみれてほん…………っとに良かった…………

 

・なぁくん隊長のライフルキャッチ!意外!なぁの低音ボイスが好きだからこの役でよく通る声で台詞があるのも嬉しかったな!白軍服の作間龍斗さん、カッコいい〜〜〜〜〜(涙)

 

那須くんの誕生日前日の暦グラム、"10代ラストの那須くん"をゴリ押しするひだか……なんなん?それで「今日はフリートークだね!」とか言う那須くんも……なんなん?ちびたち置いていくな

 

・りゅーーーがちゃんの球体フライング、儚くて麗しすぎて…球体から出たら壊れてしまうんじゃないか、という美しさだった…

 

・ブレイキン!大量のJr.がダンスやアクロするなかでセンターの作間さん!!最高!!!!途中でこけそうになって真後ろにいる久保廉に爆笑される作間さん、愛………

 

・時計を止めてで下手と上手の最上階でシンメ位置にいるこんぴと浩大くん。う、うれし〜〜私たちのために時計を止めて…………

 

・みじゅの額縁フライング!綺麗!!担当だったら泣いてた(2回目) 下には作間さん、大光、なぁ、うちわくちゃんとこの人のダンスが好き!メンツが集まっていてとても楽しく、目が足りなかった。

 

・マジックコーナー、完全にゆうぴの扱い方を分かり始めているちびジュの皆様。「Q)68人のなかで付き合いたいのは?」の流れで「彼女いたことある?」とか言い出すゆうぴ〜、ほんま、おま……………………

 

・SPの早着替えコーナー!いちばんわかりやすくキャー!ってなったかも、すぺしゃるって良いなぁ

 

・ゆとたいフライング。やっぱりはいび〜に永遠を感じているから、少年たちもそうだったけど、この2人が対になる構図に弱い。

 

・もがき苦しむ織山尚大先生「13月ってなんなんだよ!!!」ほんとになんなんだろう……

 

・なおちゃんが苦しんでるのに何事もなく鍵盤弾き続ける克樹おもろかった。

 

侍の新曲!!!!!!(シャウト) ゴリゴリのバンド侍!!カッコいい!!はやくライブで聴きたいなー!!やばなれ〜さんの暴れ方はいつ見ても元気が出る。

 

・LGTEバックモニターに映し出される平野紫耀さん、やっぱり王なんだなって…………

 

・いつのまにか宇宙にいて、13月って宇宙にあったん?あれ?となって、地球に帰ろう!っていつの間にか帰ってきてた。…………おかえり!

 

みんなが主役、1人ひとりが自分らしく輝いていい、それぞれの人生の主人公なんだというメッセージ。ジャニーさんにたくさんのことを教えてもらったJr.たちが、ジャニーさんを知らないフレジュたちに、ひとつの舞台を通して伝えていく姿はとてもジャニーズイズムを感じられて良かった。

 

・ひだか、最後まで那須くんハタチ前夜のゴリ押ししてたのに、階段の頂上では作間さん指差して「今日!このあと!」みたいなこと口パクで言って一緒に降りてった……なんなん? (その夜のうきさくらじらー、次の日マチソワするとは思えないテンションで怖かった。ひだか、ほんまにすごい。)

 

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年始早々ジャニーズの狂気とキラキラを浴びることができて楽しかったです。まぁコロナは許さんけど。またみんなで13月をさがしにいこうね。