『陰陽師 生成り姫』

三宅健さんの安倍晴明なんて見たいやろがい!という安直な気持ちだけでチケットをとりました。はじめて桟敷席に座りましたが、お芝居は見やすく、お弁当も美味しくて大満足。お弁当を持ち帰れないので、休憩があと10分長ければ…とは思ったけど、ほぼ完食した。

 

3/10『陰陽師 生成り姫』@新橋演舞場

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・本当に三宅健さんの安倍晴明が見たいという気持ちだけで来ましたが、はじまってすぐ林翔太さんのお芝居めちゃくちゃ好きだな…と。ピュアで真面目で文字通りの"良い人"である博雅が、鬼に食われてでも徳子姫の苦しみを分かち合いたいと思う2幕終盤は苦しかった。どうしても出演者で観る作品を決めてしまいがち(今回もそう)ですが、こういう新しい出会いがあるから観劇は面白い。他の作品や役でも林翔太さんを見てみたいです。

 

・女性キャストも皆素敵で!岡本玲ちゃんの蜜虫!So Cute…… 晴明のことも博雅のことも好きだけど、人間(博雅)ばかり構う晴明のことを理解できないってところがお顔に出てて可愛い。衣装もキラキラで可愛かったー!音月桂さんの徳子姫と鬼の移り変わりのお芝居は、時にか弱く美しく、時におどろおどろしくて迫力がすごかった…

 

三宅健さんの晴明、普段はクールで俗世離れしているのに、博雅のこととなるとなりふり構わず行動するところが本当に……ラブ。どうしたってオタクなので、男と男(あるいは女と女)のクソデカ感情には抗えない。健くん自身も人間味のある安倍晴明を意識したと仰ってましたが、麗しく雅でありながら、感情に動かされるところもある晴明が素敵でした。

 

・川の激流や鬼の四肢、精霊たちを身体能力が高い役者さんたちが全身を使って表現しているのも見応えがあって楽しかった!晴明のお屋敷のセットも本当にそこに"在る"ようで好きでした。演舞場はここ数年お世話になっておりますが、またひとつ素敵な思い出が増えました。